民主主義の弊害

民主主義はまるで絶対に正しい、と思われているかのようですが、そういう状況は当然ながらおかしいですね。最近の日本人の若い人たちはどう感じているんでしょうか。Democracy の別名は Mobocracy と言うように、ナチスが政権を握ったのも民主主義の選挙の結果だし、最近ではブッシュJr.二期連続当選という例もあります。理想的な政治体制って、一人の優れた王様がいる王制かも知れないですよ。ナチスやブッシュJr.と言う言語道断な例を除いても、「開発独裁」の格好の例としてよく挙げられるインドネシアスハルト・元大統領が、「51対49」で決まった決議で、51のほうが正しいとは限らない、と、それ自身としては全く正当な発言を残していますが、ぼくが恐れているのは、このことを忘れて民主主義政治に参加している人が多いのではないかと言うことです。独裁政治を支持しているわけではありません、もちろん。
なんともいえない気持ちになるのは、冷戦終結後、民主主義を(半ば無理やり)導入した東欧の一部の国で、国内の民族紛争ないし地域間紛争が勃発、激化した例があることです。それまでは多数派も少数派もとりあえず仲良くやっていたのに、「誰が大統領になるか」投票で決める(!)なんてことを始めたために、互いに「対決」という姿勢をとらざるを得なくなる。これが民主主義の弊害でなくてなんでしょうか。

  • 以降は蛇足。

小生はもう20年以上選挙権を持っていますが、いまだに国や自治体の選挙で投票したことがありません。学生時代は Mobocracy という言葉も知らない無知な人間でしたが、選挙に行かなかった理由は簡単で、「自分が投票したからといって、日本の政治が良くなるとは、全く思えない」からでした。投票に行く時間があるなら、ブログでも書いてた方がマシ。今でもそう思います。